岡崎演劇鑑賞会 7月例会 NLTプロデュース「しあわせの雨傘〜飾り壺」を上演

演劇

 フランスには大人のコメディが豊富にありますが、その中の隠れた一作が、バリエ&グレディの「Potiche ポティッシュ」でした。
 1980年にパリで上演され、物語は70年代後半、地方の傘製造会社の社長夫人の変貌をコミカルに描いています。作品は「社会の中に自分の居場所を探す女性」を描いています。作品は70年代の世情ですが、現在も変わらない、女性と社会の関係がそこにはあります。 時代が変わっても、関係が変わらない状況は日本でも全く変わりはありません。この作品は多くの女性、そして女性を対等なパートナーと考える男性に是非ご覧頂きたいと願っています。しかし、あくまでもコメディです。笑いの中の批判をお楽しみ下さい。
 演出は文学座のというより現在の日本演劇を牽引する演出家の一人、鵜山仁氏。
 70年代の空気の中で、現在を描こうという意欲で演出に取り組みます。コメディの演出の場合でも、鵜山氏の大胆な切り口が、この作品を一段と見応えある作品に仕上るのは必至です。
 そして、“飾り壺”と思われている社長夫人は、賀来千香子。従順な妻であり家庭を大事にする母、しかし隠れた実力と知られざるアバンチュールを秘めた女性。賀来千香子の存在そのままがシュザンヌ像といえます。可愛いだけではない、優れた女性を、物語の展開で見せていくことが、この作品のみどころであり、痛快なところです。
 無骨な労働者出身の共産党市長は、永島敏行。独善的な社長である夫は、役柄の幅を広げてきている井上純一。社長の愛人なのに、シュザンヌの経営手腕に魅かれて行く秘書は、遠野なぎこ。他も適材適所のキャスティングです。

お問い合わせはこちらの団体紹介ページの「問い合わせフォーム」より
もしくはチラシ内の岡崎演劇鑑賞会事務局まで